コラム

親知らずが原因で体調不良?放置すると危険な症状と対策

親知らずが原因で体調不良?放置すると危険な症状と対策

目次

 

埼玉・和光市駅前キュア歯科・矯正歯科です。
親知らずが原因で頭痛・肩こり・発熱・倦怠感・免疫低下・消化不良などの体調不良が起こることがあります。
特に、親知らずが炎症を起こすと細菌が血流を介して全身に広がり、重篤な感染症を引き起こすリスクも。
今回は、親知らずがもたらす体調不良の原因や症状、抜歯が必要なケース、予防策について詳しく解説します。

 

『親知らずによる頭痛・肩こりの原因』

親知らずによる頭痛・肩こりの原因

●親知らずの生え方が悪いと起きる影響

親知らずが斜めや横向きに生えると、噛み合わせが悪化し、顎の筋肉に負担がかかります。
これにより、首や肩の筋肉が緊張し、血行不良が起こることで頭痛や肩こりにつながります。
さらに、顎の関節がずれると、開口時の違和感や痛みが生じることがあります。

●噛み合わせのズレによる歪み

噛み合わせのズレは、片側だけで噛む癖を引き起こし、顔の歪みの原因になります。
左右均等に噛めなくなると、顎関節症や食いしばりの癖が生じ、さらに体調不良を悪化させることがあります。

神経圧迫による痛み

親知らずの周囲に炎症が起こると、筋肉や神経を圧迫し、こめかみ周辺の痛みや偏頭痛を引き起こします。
特に、長時間のデスクワークやスマホの使用によって首・肩の筋肉が緊張している人は、親知らずの影響を受けやすくなります。

 

『親知らずが免疫低下を招く理由』

親知らずが免疫低下を招く理由

●体が炎症と戦うことで免疫力が消耗する

親知らずの周囲が炎症を起こすと、体内の免疫システムが炎症と戦うためにエネルギーを消費します。
その結果、全身の免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなったりします。
特に、ストレスや疲労が溜まっていると、親知らずの炎症が悪化しやすくなります。

●口内環境が腸内環境に影響を与える

口内環境の悪化は、腸内環境にも影響を与えます。
口腔内の細菌が増えると、腸内の善玉菌が減少し、結果として腸の働きが低下し、便秘や下痢といった症状につながることがあります。

●慢性的な倦怠感の原因になる

親知らずの炎症が慢性化すると、体が常に炎症と戦っている状態になり、慢性的な倦怠感や疲労感が続くことがあります。
これは「慢性炎症」と呼ばれ、全身の健康に悪影響を与える要因の一つとされています。

 

『親知らずが消化不良や胃痛を引き起こす?』

親知らずが消化不良や胃痛を引き起こす?

●片側だけで噛むことによる消化への影響

親知らずが正常に生えず、噛み合わせが悪くなると、食事の際に片側ばかりで噛む癖がつきます。
これにより、咀嚼のバランスが崩れ、胃腸に負担がかかることがあります。

●よく噛めないことで消化不良が起こる

食事中に歯の痛みを感じると、よく噛まずに飲み込む癖がつき、消化不良や胃もたれの原因になります。
特に、消化機能が弱い人は、胃痛や膨満感を感じやすくなることがあります。

●食欲低下と栄養不足の悪循環

親知らずが痛むことで食事の量が減り、栄養不足になることもあります。
特に、炎症によって食欲が低下すると、免疫力の低下を招き、風邪や体調不良を引き起こす可能性が高くなります。

 

『智歯周囲炎とは?』

智歯周囲炎は親知らず周囲の炎症

親知らずが完全に生えきらず、歯茎に埋まったままだったり、一部だけ露出していると、その隙間に細菌が入り込み、炎症を引き起こします。
これを「智歯周囲炎」といい、放置すると悪化して激しい痛みや腫れを伴うことがあります。

痛みや腫れが広がる可能性がある

智歯周囲炎が進行すると、歯茎だけでなく頬や顎まで腫れることがあります。
さらに、痛みで口が開けづらくなったり、食事をするのが困難になることもあります。

口臭や膿が発生することも

炎症が長引くと、親知らずの周囲に膿が溜まり、口臭が強くなることがあります。
膿がたまると歯茎に白い点ができたり、違和感を感じることがあるため、早めに歯科医院を受診することが大切です。

 

『炎症が進行すると危険な理由』

炎症が広がると顎の骨に影響を与える

親知らずの炎症が放置されると、炎症が歯茎の奥深くや顎の骨にまで広がる可能性があります。
これにより、骨が溶けたり、周囲の歯までダメージを受けることがあります。

発熱や倦怠感を引き起こす

炎症が悪化すると、体全体に影響を及ぼし、発熱や倦怠感、全身のだるさを感じることがあります。
特に免疫力が低下している時は、症状がひどくなりやすくなります。

最悪の場合、手術が必要になることも

重症化すると、抗生物質や洗浄だけでは治らず、膿を取り除くための切開処置が必要になることがあります。
また、炎症が骨や周囲の組織にまで広がると、親知らずだけでなく周囲の歯も影響を受け、抜歯が必要になる場合もあります。

 

『親知らずの感染が全身に及ぶことも?』

細菌が血液を介して全身に広がるリスク

親知らずの感染が重症化すると、細菌が血液を通じて全身に広がる「菌血症」や「敗血症」を引き起こすことがあります。
特に、高齢者や免疫力が低下している人は注意が必要です。

のどの腫れや呼吸困難の危険性

炎症がのどに広がると、飲み込むのが痛くなるだけでなく、腫れによって気道が圧迫され、呼吸がしづらくなることがあります。
最悪の場合、窒息のリスクもあるため、早急な処置が必要です。

心臓や内臓への影響

稀に、細菌が心臓や内臓に感染し、心内膜炎や肺炎を引き起こすことがあります。
これは非常に危険な状態であり、特に持病がある人は、早めの治療が必要となります。

 

『こんな症状があれば要注意』

親知らず周囲の腫れや痛みが続く

親知らずの周りが赤く腫れたり、押すと痛みを感じる場合は、炎症が進行している可能性があります。
特に、痛みが数日間続く場合は、智歯周囲炎の初期症状と考えられます。

口が開けにくくなっている

親知らずの炎症が広がると、顎の筋肉や関節が影響を受け、口が開けづらくなることがあります。
食事の際に違和感を覚えたり、大きく口を開けるのが困難な場合は、早めの対処が必要です。

体がだるく、風邪のような症状がある

親知らずの炎症が全身に影響を及ぼすと、発熱や倦怠感、風邪のような症状が現れることがあります。
これらの症状が続く場合は、炎症が悪化している可能性が高いため、注意が必要です。

 

『体調不良が親知らずと関係しているか確認するには?』

片側だけで噛む癖がついているかチェック

親知らずの影響で噛み合わせが悪くなると、無意識に片側だけで噛む癖がつくことがあります。
鏡で口の開き方を確認し、左右対称でない場合は親知らずが影響している可能性があります。

朝起きた時に顎やこめかみが痛むか確認

親知らずが噛み合わせに影響を与えると、歯ぎしりや食いしばりが悪化し、朝起きた時に顎やこめかみが痛むことがあります。
特に、片側だけ痛みを感じる場合は、親知らずが原因の可能性があります。

歯茎の奥に違和感があるか触ってみる

親知らずの部分を軽く指で押してみて、痛みや違和感がある場合は、炎症が起きているサインです。
腫れや熱を感じる場合は、すぐに歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

 

『抜歯が必要なケース』

親知らずが横向きや斜めに生えている

正常に生えていない親知らずは、噛み合わせを乱し、歯並びの悪化や炎症の原因になります。
特に、隣の歯を圧迫している場合は、早めに抜歯を検討する必要があります。

● 智歯周囲炎を繰り返している

炎症を何度も繰り返す場合は、抜歯をしない限り根本的な解決になりません。
抗生物質や洗浄では一時的に治まっても、親知らずが原因である以上、再発のリスクが高くなります。

虫歯や歯周病が進行している

親知らずは歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になりやすい部位です。
すでに虫歯が進行している場合は、抜歯をして健康な歯を守ることが重要です。

 

『抜かなくてもいいケース』

まっすぐに生えていて正常に機能している

親知らずが正しい位置に生えており、しっかりと噛み合わせに参加している場合は、抜歯の必要はありません。

完全に歯茎の中に埋まっていて問題がない

親知らずが完全に歯茎や骨の中に埋まっていて、痛みや炎症を引き起こしていない場合は、そのまま様子を見ることも可能です。

他の歯の移植に利用できる可能性がある

将来的に他の歯を失った場合、親知らずを移植する治療法があるため、健康な親知らずは残しておく選択肢もあります。

 

『親知らずの抜歯後のケア』

抜歯当日は血餅を守ることが最優先

抜歯後の穴には「血餅」と呼ばれる血の塊ができます。
これは傷を治すために重要な役割を果たすため、強いうがいや飲酒は避けることが大切です。

1週間は刺激の強い食べ物を控える

辛いものや熱い飲み物、固い食べ物は傷口に刺激を与え、痛みや腫れを悪化させる可能性があります。
やわらかい食事を心がけましょう。

痛みや腫れが長引く場合は歯科医院へ

抜歯後の痛みや腫れは2~3日で落ち着くことが多いですが、1週間以上続く場合は感染や他の問題が考えられるため、歯科医院で診てもらうことが重要です。

 

『親知らずを抜いた後に体調不良になることはある?』

抜歯後の免疫低下による一時的な不調

親知らずを抜くと、一時的に免疫力が低下し、倦怠感や微熱が出ることがあります。
これは体が傷口の回復にエネルギーを使っているためで、通常は数日で回復します。

抜歯後の噛み合わせの変化による影響

親知らずを抜いたことで噛み合わせが変化し、顎の筋肉に負担がかかることがあります。
これにより、頭痛や肩こりを感じることもあるため、違和感が続く場合は歯科医院で相談しましょう。

体調不良の原因が親知らず以外にある可能性も

抜歯後の体調不良が長引く場合、親知らずとは別の原因が関係している可能性もあります。
抜歯とは関係のない感染症やストレス、栄養不足などが影響していることもあるため、歯科医院だけでなく内科の受診も検討しましょう。

 

『親知らずが腫れている時の応急処置』

うがいは優しく行い、冷やしすぎない

親知らずの周囲が腫れているときは、強いうがいは避け、軽く口をすすぐ程度にします。
また、患部を冷やしすぎると血流が悪くなり、かえって治りが遅くなることがあるため、冷やしすぎには注意しましょう。

痛み止めや抗炎症薬を適切に使用する

市販の痛み止めを服用すると、腫れや痛みを一時的に抑えることができます。
ただし、炎症の根本的な原因が治るわけではないため、症状が続く場合は必ず歯科医院を受診してください。

できるだけ安静にし、刺激物を避ける

炎症があるときは体の免疫力が低下しているため、できるだけ安静にし、辛いものや熱い飲み物などの刺激物を避けることが大切です。

 

『親知らずによる体調不良を予防するには?』

定期的な歯科検診で親知らずの状態をチェック

親知らずがどのように生えているかを定期的にチェックすることで、炎症や噛み合わせの問題を早期に発見できます。
特に、痛みがなくてもレントゲン撮影で確認してもらうことが重要です。

正しいブラッシングと口腔ケアを習慣にする

親知らずの周囲は汚れが溜まりやすいため、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを活用することが効果的です。
また、抗菌作用のあるマウスウォッシュを使用すると、口内環境を整えやすくなります。

免疫力を維持するために生活習慣を整える

疲労やストレスが溜まると、炎症が悪化しやすくなります。
規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとることで免疫力を高め、親知らずによる体調不良を防ぐことができます。

 

『まとめと今すぐできる対策』

親知らずは放置すると頭痛・肩こり・発熱・免疫低下・消化不良など、全身に影響を及ぼす可能性があります。
特に、智歯周囲炎が悪化すると細菌感染が広がり、重篤な健康被害を引き起こすリスクも。
早めに親知らずの状態をチェックし、適切な対処を行うことが大切です。

今すぐできる対策として、以下を意識しましょう。

  • ・親知らずの痛みや腫れを感じたら、早めに歯科医院で診察を受ける
  • ・歯磨きやデンタルフロスを活用し、親知らず周辺のケアを徹底する
  • ・免疫力を維持するため、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がける

親知らずが気になる方は、ぜひ歯科医院で検査を受けてみてください。
放置せずに早めに対処することで、体調不良を防ぎ、健康な生活を送ることができます。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

埼玉県・和光市駅前親知らずの抜歯なら
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