親知らず抜歯後の食事は?気を付けることを詳しく解説
埼玉・和光市駅前キュア歯科・矯正歯科です。
今回は、親知らずを抜いた後の食事で気をつけることについてお話ししていきます。
親知らずを抜歯した後の食事で気をつけるべきことは、麻酔が切れるまでは食事を控えること、そして、柔らかくて刺激の少ないものから食べ始めることです。
『親知らずについて』
親知らずは、最も奥に位置する歯のことで、むし歯や炎症をはじめとした問題を抱えやすく、抜いてしまった方がいい場合もあります。
抜いたほうがいいのは、親知らず・その手前の歯がむし歯になっている場合、横向きに生えた親知らずが手前の歯に障害となっている場合、清潔に保つことが難しく歯ぐきの腫れ・痛みを繰り返す場合、膿などがたまる袋がある場合です。
ちなみに、親知らずという名前の由来は、親知らずは10代後半から20代前半に生えるため、親にも知られることなく生えてくるということだそうです。
親知らずが問題を引き起こすのは、主にその位置と生え方に起因します。
多くの場合、親知らずは完全に生えきらないか、異常な角度で生えてしまいます。
これが他の歯に圧力をかけたり、歯ぐきの下に潜り込んだりして、さまざまな問題を引き起こします。
親知らずの位置が深いため、歯ブラシが届きにくく、清潔に保つのが難しいのです。
そのため、むし歯や歯周病の原因になりやすいです。
『親知らずの抜歯』
親知らずの抜歯は、歯の位置や状態、患者さんの健康状態によって異なります。
比較的簡単に抜けるものもあれば、歯ぐきを切開し、骨を削る必要があるものもあります。
抜歯の難易度が高い場合、歯科医師は局所麻酔や静脈内鎮静を用いて、患者さんの痛みや不安を軽減します。
親知らずの抜歯手術は、通常、30分から1時間程度で終了しますが、複雑なケースではそれ以上の時間がかかることもあります。
手術後は、麻酔が効いているため、数時間は感覚が鈍くなることがあります。
そのため、手術後の食事や飲み物には注意が必要です。
『親知らず抜歯後の食事で気をつけること』
親知らず抜歯後の食事で気をつけるべきことは、まず、麻酔が切れるまで食事を控えることです。
麻酔が効いている間に食事をすると、感覚が鈍くなっているため、口の中を傷つけてしまう可能性があります。
麻酔が完全に切れるまで、少なくとも2〜3時間は食事を控えましょう。
次に、食事を再開する際には、柔らかくて刺激の少ないものから始めることが大切です。
抜歯後は傷口が敏感で、硬いものや刺激の強いものを食べると痛みや出血を引き起こすことがあります。
例えば、おかゆやヨーグルトなど、柔らかくて喉ごしの良いものを選びましょう。
『抜歯当日の食事』
抜歯当日は、スープなどの流動食を中心に摂取しましょう。
これらの食べ物は、噛む必要がないため、傷口を刺激することが少なく、消化も良いため、体に優しいです。
特におかゆやスープは、温かくして食べると体も温まり、リラックス効果も期待できます。
また、ゼリーやヨーグルトなどの冷たい食べ物もおすすめです。
冷たいものは、傷口の腫れを抑える効果があり、痛みを和らげることができます。
ただし、あまり冷たすぎると逆に刺激になることもあるので、適度な温度で摂取するようにしましょう。
『普通の食事はいつから?』
普通の食事に戻るタイミングは個人差がありますが、一般的には抜歯後1週間程度で徐々に通常の食事に戻していくことができます。
最初の数日は、柔らかい食べ物を中心に摂取し、徐々に硬いものを取り入れていきましょう。
例えば、3日目からは、うどんやお蕎麦、ハンバーグなど、比較的柔らかくて食べやすいものを摂取することができます。
そして、1週間後には、通常の食事に戻していくことができますが、辛いものや硬いものは避けるようにしましょう。
『食事の後の歯磨き』
抜歯後の歯磨きは、傷口を刺激しないようにすることが大切です。
抜歯当日は、傷口を避けて、反対側の歯だけを軽く磨くようにしましょう。
強く磨きすぎると、傷口が開いたり、出血することがありますので注意が必要です。
2〜3日後からは、傷口に軽くブラシを当てる程度で汚れを落とします。
抜歯窩(歯を抜いた傷跡)には血餅という血のフタができていますが、これを取らないように注意して磨きます。
この頃までは、うがいも血餅が落ちる原因となることがありますので、うがいを何度もしないように注意してください。
『お酒やタバコは控えよう』
抜歯後は、しばらくお酒は厳禁です。
お酒を飲むことで血管が広がり、出血が止まりにくくなります。
特に親知らずの抜歯はしっかり顎に支えられた歯を無理やり抜くことが多いため、出血しやすい施術となります。
血が止まらないということは、血が固まらないため、傷の治りが遅くなります。
同じく血がとまらなくなる原因となるのが、お風呂や激しい運動です。
血流がよくなると出血しやすくなるので、抜歯後2〜3日はお風呂をシャワー程度にして、激しい運動は控えるようにしてください。
また、タバコに含まれるニコチンは、毛細血管を収縮する働きがあります。
これにより血液の供給を抑制され、傷口が治りが悪くなります。
喫煙は、血餅という歯の傷を埋める仮蓋の形成を阻害し、ドライソケットという抜歯によって生じた穴が塞がらず細菌感染を起こしてしまう病気の原因になることがあります。
『親知らず抜歯後の痛みを抑えるために』
抜歯後の痛みを抑えるためには、処方された痛み止めを適切に使用することが大切です。
痛み止めは、抜歯後すぐに服用することで、痛みを予防し、快適に過ごすことができます。
また、冷たいタオルや氷嚢で患部を冷やすことも痛みを軽減する効果があります。
痛みが強い場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。
場合によっては、追加の痛み止めや抗生物質が処方されることもあります。
また、痛みが続く場合は、感染症や他の問題があるかもしれないので、早めに診察を受けることが重要です。
『食事のコツやポイント』
抜歯後の食事の際には、食べかすが傷口に入らないようにすることがポイントです。
食べかすは細菌が繁殖する原因となり、それが傷口に入ると炎症を起こしたり、別の病気を誘発することもあります。
そのため、食事の際には、反対側の歯で噛むように心がけましょう。
また、抜歯当日は麻酔が完全に切れてから食事をすることが大切です。
麻酔が効いた状態で食事を摂ると、感覚が戻っていないため誤って粘膜を噛んでしまったり、傷口を傷つけてしまうことがあります。
麻酔は通常2〜3時間は効いているため、最低でも3時間程度待って、お口の感覚が戻ってから食事を摂ることが大切です。
『血が止まらない場合』
抜歯後に血が止まらない場合は、ガーゼを傷口に当てて圧迫止血を行います。
ガーゼを傷口に当てて30分程度強く噛むことで、血が止まりやすくなります。
もし、30分経っても血が止まらない場合は、再度新しいガーゼを使用して同じように圧迫します。
それでも血が止まらない場合は、抜歯を担当した歯科医院に連絡して指示を仰ぎましょう。
出血が続く原因としては、血液の凝固異常や傷口の大きさ、感染などが考えられますので、専門の診察が必要です。
『親知らずの抜歯前に知っておきたいこと』
親知らずの抜歯を検討する際には、事前に知っておくべきことがいくつかあります。
まず、抜歯の必要性については、歯科医師とよく相談することが大切です。
親知らずが痛みや腫れを引き起こしている場合や、将来的に問題を引き起こす可能性が高い場合は、抜歯が推奨されます。
また、抜歯のリスクや術後のケアについても理解しておくことが重要です。
抜歯後には一定期間の休養が必要となるため、仕事や学校のスケジュールを調整することが必要です。
さらに、抜歯後の痛みや腫れに対する対策を事前に準備しておくことで、スムーズな回復が期待できます。
『一度に抜歯できる本数』
親知らずの抜歯は、基本的には1本ずつ行うことが多いですが、複数の歯を一度に抜歯することも可能です。
ただし、食事が摂れなくなることを防ぐため、右側・左側など片側ずつの抜歯を行うことが一般的です。
4本一気に抜歯をすることもありますが、多くの場合、大学病院等の入院設備のある口腔外科で行われます。
この場合、全身麻酔による抜歯になることもあり、全身麻酔中には人工呼吸を行うなど、大きなリスクを伴います。
そのため、2本以上の抜歯をやむを得ず行う場合は、歯科医師と患者さんがしっかり相談して納得した上で行う必要があります。
『抜歯についての注意点を守ろう』
親知らずの抜歯は、人によってはメスを入れたり、歯を分割して抜歯を行うなど、侵襲(身体を傷つけること)の大きさが異なります。
そのため、抜歯術によって痛みや腫れは異なりますが、必ず抜歯後に歯科医師から注意点の説明があります。
この注意点を守ることが、傷を早く治したり、炎症を起こさないようにするためにとても重要です。
歯科医師の話をしっかり聞いて、抜歯後の回復に役立てて下さい。
また、禁止事項は必ず守るようにしましょう。
食事や日常生活においてわからないことや聞いておきたいことは、質問して頂いて結構です。
できれば抜歯はしたくないかもしれませんが、親知らずは抜いたほうが良いことが多いのも事実です。
歯科医師と患者さんが協力することが、抜歯のダメージを抑え、傷を早く治すことに繋がります。
親知らずの抜歯を抜歯するかどうかでお悩みでしたら、お気軽にご相談下さい。
『抜歯後の腫れを和らげる方法』
抜歯後の腫れを和らげるためには、冷やすことが有効です。
患部に冷たいタオルや氷嚢を当てることで、血管が収縮し、腫れや痛みを軽減することができます。
ただし、冷やしすぎると逆効果になることもあるので、適度な冷却を心がけましょう。
冷やす時間は15〜20分程度を目安にし、休憩を挟みながら繰り返すことが大切です。
また、腫れを和らげるためには、頭を高くして寝ることも効果的です。
枕を高くして寝ることで、血液の流れが良くなり、腫れが引きやすくなります。
さらに、水分をしっかり摂ることも重要です。
体内の水分バランスが整うことで、腫れが引きやすくなります。
『抜歯後の食事で避けるべきもの』
抜歯後の食事では、避けるべき食べ物もあります。
まず、辛いものや酸っぱいものは、傷口を刺激して痛みや炎症を引き起こす可能性があるため避けるべきです。
また、硬いものや粘り気のあるものも、傷口を刺激して出血や感染のリスクを高めるため、避けたほうが良いでしょう。
さらに、アルコールやカフェインを含む飲み物も控えることが望ましいです。
アルコールは血管を拡張させ、出血を引き起こすことがありますし、カフェインは利尿作用があるため、体内の水分バランスを崩す可能性があります。
『抜歯後の栄養補給』
抜歯後は、体力を回復させるために適切な栄養を摂取することが重要です。
特に、ビタミンCやビタミンE、亜鉛、鉄分などは、傷口の回復を促進するために必要な栄養素です。
これらの栄養素を含む食べ物を積極的に摂ることで、早期回復が期待できます。
例えば、ビタミンCは柑橘類やキウイ、ビタミンEはアーモンド、亜鉛は牡蠣やカシューナッツ、鉄分はレバーやほうれん草に多く含まれています。
これらの食材をバランスよく取り入れることで、健康的な回復をサポートします。
『抜歯後のケア』
抜歯後のケアは、食事だけでなく、日常生活の中でも重要です。
例えば、運動や激しい活動は、出血や痛みを引き起こす可能性があるため、避けるべきです。
特に、抜歯後の数日は安静に過ごし、体を休めることが大切です。
また、抜歯後の入浴も注意が必要です。
長時間の入浴や熱いお風呂は、血行が良くなりすぎて出血を引き起こすことがあります。
シャワー程度にとどめるようにしましょう。
さらに、睡眠時には頭を高くして寝ることで、腫れを防ぐ効果が期待できます。
『まとめ』
以上のように、親知らずの抜歯後は食事や生活習慣に注意を払い、適切なケアを行うことが重要です。
食事については、柔らかくて刺激の少ないものを選び、栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。
また、抜歯後の痛みや腫れを軽減するための対策も忘れずに行いましょう。
適切なケアを行うことで、抜歯後の回復をスムーズにし、健康な口腔環境を保つことができます。
親知らずの抜歯やその後のケアについて疑問がある場合は、歯科医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。
親知らずの抜歯は大変ですが、適切なケアと注意を払うことで、回復期間を快適に過ごすことができます。
しっかりと準備をして、健康な口腔環境を保つために頑張りましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
親知らずについてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
埼玉県・和光市駅前親知らずの抜歯なら
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