コラム

痛む親知らずを放置すると?知っておきたい危険なリスク

痛む親知らずを放置すると?知っておきたい危険なリスク

目次

 

埼玉・和光市駅前キュア歯科・矯正歯科です。
親知らずが痛むとき、「しばらく我慢すれば良くなるかも?」と放置してしまう方は少なくありません。
親知らずの放置は深刻な健康リスクを伴うこともあります。
親知らずが引き起こすさまざまな症状やリスクについて、歯科の専門家の視点から解説します。
この記事を読むことで、今後の対応方法や抜歯が必要なケースが明確にわかります。
痛みや腫れを繰り返す不安から解放されるために、親知らずに対する理解を深めましょう。

『親知らずが痛む原因』

『親知らずが痛む原因』

親知らずの痛みには、いくつかの原因が考えられます。

  • 生え方の問題:斜めや横向きに生えることで、隣の歯を押し痛みを引き起こすことがあります。
  • 智歯周囲炎:親知らず周りの歯茎が細菌感染により炎症を起こし、痛みや腫れが現れることがあります。
  • 虫歯や歯周病:親知らずは奥に生えるため、磨き残しが多く虫歯や歯周病になりやすいです。
  • 歯性感染症:悪化すると顔や顎が腫れるなど、深刻な症状を伴うことがあります。

 

これらの原因が親知らずの痛みの引き金となり、放置すると症状が進行するため早期の対応が推奨されます。

 

『親知らずを放置するリスク』

『親知らずを放置するリスク』

親知らずの痛みを放置すると、痛みが繰り返したり隣の歯や歯茎にまで影響が及んだりすることがあります。
特に、斜めや横向きに生えている場合、隣接する歯を圧迫し、歯並びが乱れる原因となったり、隣の歯が虫歯になるリスクも増えます。
また、親知らずの痛みが急に収まったとしても、それは一時的なものかもしれません。
将来的に再び炎症や感染を引き起こし、予期しないタイミングで痛みに襲われる可能性が高いといえます。

旅行や重要な仕事が控えている際に突然症状が悪化することもあり、迅速な治療が難しい場所で痛みが出ると非常に困ります。
大切な予定が控えている方ほど、痛みがなくても親知らずの状態を確認し、抜歯の必要性を相談することが大切です。

 

『智歯周囲炎とは』

智歯周囲炎は、親知らず周辺の歯茎が細菌感染によって炎症を起こす病気で、痛みや腫れ、膿が出ることもあります。
智歯周囲炎は、親知らずが一部だけ露出している場合や、隣の歯との間にスペースができている場合に発症しやすいです。
この炎症が進行すると、顔が腫れたり口が開けづらくなったりし、発熱など全身の症状を伴うこともあります。

智歯周囲炎の対処法としては、患部を冷やして炎症を和らげることが応急処置として有効です。
また、うがいや歯磨きで口内を清潔に保つことも重要ですが、根本的な治療には歯科医院での診断が必要です。
必要に応じて抗生物質や痛み止めが処方され、再発を防ぐためには親知らずの抜歯が推奨される場合もあります。

 

『親知らずが虫歯になるリスク』

『親知らずが虫歯になるリスク』

親知らずは最も奥に位置するため、歯磨きが届きにくく、清掃が不十分になりがちです。
このため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
親知らずの虫歯は進行しやすく、隣の歯にも虫歯が広がることがあります。
さらに、親知らずの虫歯は治療が難しく、重度の虫歯の場合は抜歯が推奨されることも少なくありません。

虫歯になった親知らずは痛みが強く、放置すると感染が広がる恐れもあるため、早めに歯科医に相談することが重要です。
また、親知らずが原因で隣接する第二大臼歯まで影響が及ぶことがあるため、抜歯によって隣の歯を守ることも一つの選択肢となります。

 

『親知らずの生え方の種類』

親知らずの生え方には、まっすぐ生えるもの、斜めに生えるもの、横向きに埋まっているものなどがあります。
まっすぐ生えている親知らずで痛みがなければ放置することも可能ですが、斜めや横向きに生えている場合は隣の歯に影響を与える可能性が高いため、抜歯が推奨されることが多いです。

特に横向きに埋まっている親知らずは、他の歯を押して歯並びに悪影響を与えることがあるため、早めの診断と治療が大切です。
歯科医院でレントゲンを撮り、親知らずの生え方や健康状態を確認してもらい、抜歯の必要性を判断してもらいましょう。

 

『抜歯を検討すべきケース』

『抜歯を検討すべきケース』

親知らずが痛みを引き起こす場合や、隣の歯や歯茎に悪影響を与えている場合は、抜歯を検討することが望ましいです。
以下のケースに該当する場合は、早めに歯科医に相談し、抜歯の必要性を判断してもらいましょう。

  • 親知らずが斜めや横向きに生えていて、隣の歯を圧迫している
  • 親知らずが虫歯や歯周病になっている
  • 智歯周囲炎を繰り返している
  • 歯列矯正を予定している場合

 

これらに該当する親知らずは、抜歯しないとさらなる問題を引き起こすリスクが高いため、早めに診断を受け、必要に応じて処置を行いましょう。

 

『抜歯の手順とケアについて』

親知らずの抜歯は、局所麻酔を用いて行われるため、施術中の痛みは感じにくいですが、抜歯後の腫れや痛みが生じることがあります。
抜歯後は、血行が促進されるような運動や飲酒は控え、安静に過ごすことが大切です。
強いうがいや熱い飲み物も避けましょう。

痛みが続く場合は、処方された鎮痛剤を服用し、患部を冷やして痛みや腫れを抑えることも効果的です。
また、抜歯後のケアとして、医師の指示に従って定期的なチェックを受け、歯磨きや洗浄を丁寧に行うことが治癒を早め、再発を防ぐために重要です。

 

『親知らずが痛いときの応急処置』

親知らずの痛みが急に襲ってきた場合、応急処置として患部を冷やすことが効果的です。
冷却は、氷を直接当てずタオルや冷却シートで冷やすようにしましょう。
また、口内を清潔に保つため、うがいや歯磨きも役立ちますが、強く磨きすぎないよう注意が必要です。

応急処置は一時的に症状を和らげる方法であるため、痛みが落ち着いても早めに歯科医院で診てもらうことが必要です。
特に、夜間や休日に痛みが生じた際には、応急処置を行いつつ、できるだけ早めに歯科医院での診断を受けるように心がけましょう。

 

『親知らずを放置することで起こるトラブル』

親知らずは、放置することでさまざまなトラブルの原因となることがあります。
炎症が悪化すると、顎の骨や周囲の組織にまで広がり、痛みや腫れが激しくなることもあります。
また、歯並びに影響を与えるだけでなく、隣の健康な歯にまで悪影響が及ぶこともあります。

放置していると、突然痛みが生じたり炎症が再発することが多いため、親知らずの痛みが気になる場合は早めに歯科医院で診断を受け、適切な対処を行うことが大切です。

 

『親知らずの炎症を繰り返さないために』

親知らずが痛む原因の一つに、周囲の歯茎の炎症が挙げられます。
特に智歯周囲炎を繰り返す場合、細菌が増殖しやすい環境にあることが考えられ、歯科治療を受けて抜歯するのが望ましいケースもあります。
しかし、抜歯が難しい場合や、すぐに抜けない場合は、自宅でできる予防対策も有効です。

予防のためには、口内を清潔に保ち、親知らず周辺のブラッシングを丁寧に行うことが重要です。
また、糸ようじやデンタルフロスを使うことで、汚れがたまりにくくなります。
こうした習慣を身につけることで、歯茎の炎症や痛みを防ぎ、親知らず周辺の健康を維持しやすくなります。

 

『親知らずの抜歯にかかる費用』

親知らずの抜歯にかかる費用は、抜歯の難易度によって異なります。
例えば、まっすぐ生えている場合は比較的簡単に抜歯できるため、保険適用で1,000円〜2,000円程度が一般的です。
一方で、横向きに生えているなどの難易度が高いケースでは、保険適用で4,000円〜5,000円ほどかかる場合もあります。
自由診療での抜歯では10,000円〜20,000円に達することもあるため、まずは歯科医院での診察で正確な見積もりを確認すると良いでしょう。

また、抜歯後に腫れや痛みが長引く場合、追加で鎮痛剤や抗生剤が処方される場合があり、追加費用が発生することもあります。
予算の目安を知りたい方は、事前に費用についても歯科医に相談してみましょう。

 

『親知らず抜歯後の痛みと腫れについて』

親知らずを抜いた後は、患部が腫れたり痛みが出たりすることが一般的です。
通常、痛みのピークは抜歯後1日〜2日目であり、その後徐々に治まっていくケースが多いですが、個人差があります。
痛みが強い場合は、処方された鎮痛剤を服用して痛みを抑えましょう。

また、痛みや腫れを最小限に抑えるため、抜歯後はお酒や激しい運動を避け、患部を安静に保つことが重要です。
血行を促進すると腫れが悪化する可能性があるため、特に抜歯後の数日は、安静を心がけることが望ましいです。
腫れや痛みが続く場合は、再度歯科医院で診察を受け、必要な処置を受けるようにしましょう。

 

『抜歯が必要か判断するための検査』

親知らずの抜歯が必要かどうかを判断するには、歯科医院での検査が欠かせません。
一般的にレントゲンやCT撮影を用いて、親知らずの生え方や神経の位置を確認し、抜歯に伴うリスクを評価します。
CT撮影では、立体的に歯や周囲の組織を観察できるため、特に歯根の状態や骨の位置関係を確認する際に役立ちます。

検査結果に基づいて、親知らずが健康に悪影響を与える可能性が高い場合や、抜歯が必要であると判断された場合は、歯科医のアドバイスに従って、適切なタイミングで抜歯を検討することが推奨されます。

 

『痛みを繰り返す親知らずに備えて』

親知らずが繰り返し痛む場合、根本的な解決策として抜歯が考えられますが、抜歯が難しい場合や、抜かずに残しておく判断がされた場合でも、定期的に歯科医院でチェックを受けることが重要です。
定期検診により、虫歯や歯茎の状態が悪化していないかを確認し、早期の段階で適切な対応を行うことで、将来的な痛みやトラブルの発生を予防できます。

特に親知らずの生え方が不安定な場合は、健康な口腔状態を維持するために、歯磨き指導やデンタルケア製品の選択について歯科医に相談し、効果的な予防方法を取り入れていくことが大切です。

 

『まとめ』

親知らずが痛むとき、放置することでさらなるトラブルを引き起こすリスクが高まります。
親知らずは虫歯や歯周病を招きやすく、特に斜めや横向きに生えている場合には隣の歯に影響を与える可能性もあります。
歯性感染症や智歯周囲炎など重篤な炎症に進行するケースもあり、放置することで顎の腫れや発熱、全身の症状に発展することもあります。

痛みを感じたら、早めに歯科医の診察を受け、必要な治療や抜歯を検討することが重要です。
親知らずの痛みが続くことで日常生活に支障が出るのを防ぎ、将来の口腔内の健康を守るためにも、専門的な診断を受けることをおすすめします。

埼玉県の親知らず抜歯専門ガイド