コラム

親知らずはいつ生える?生える前兆についても解説

目次

埼玉・和光市駅前キュア歯科・矯正歯科です。
親知らずは、永久歯の中で最も遅く生える歯であり、その存在や生える時期について気になる方も多いのではないでしょうか。
親知らずは、他の歯とは異なる特性を持っており、その生え方や状態によって、さまざまな問題を引き起こすことがあります。
今回は、親知らずが生える時期やその特徴、そして抜歯の必要性などについて詳しく解説していきます。
親知らずに関する不安や疑問を少しでも解消できるように、分かりやすくご説明いたします。

 

『親知らずとは?』

親知らずは、「第三大臼歯」とも呼ばれる歯で、上下左右の4カ所にそれぞれ1本ずつ、計4本が生えるのが一般的です。
しかし、親知らずが必ずしも4本すべて生えるとは限らず、現代では1本も生えない人や、1本だけ生える人など、さまざまなケースが見られます。
親知らずは、他の歯と同じく永久歯の一部ですが、その生え方や存在が他の歯とは異なるため、しばしば問題を引き起こすことがあります。
特に、親知らずが正しく生えない場合や、スペースが不足している場合は、抜歯が必要になることが多いです。

 

『親知らずの名称の由来』

「親知らず」という名前には、面白い由来があります。
昔の日本では、平均寿命が現在よりも短く、親が亡くなった後に子どもの親知らずが生えることが一般的でした。
そのため、「親が知らないうちに生える歯」という意味で「親知らず」と呼ばれるようになったと言われています。
英語では「Wisdom Tooth」と呼ばれており、18歳から20歳頃に生えることから、知恵がつき始める年齢に生える歯として名付けられました。
このように、親知らずは年齢や人生の節目と関連付けられた名前を持っているのです。

 

『親知らずの役割と進化の過程』

親知らずの役割と進化の過程

親知らずは、かつての人類にとっては重要な役割を果たしていました。
硬い食物を咀嚼するために必要な歯として機能していましたが、農耕社会が発展し、食生活が変化するにつれて、その役割は次第に減少していきました。
現代では、親知らずの役割がほとんどなくなり、逆に生えてくることが問題を引き起こすことが多くなっています。
特に、現代人の顎は進化の過程で小さくなっており、親知らずが正常に生えるスペースがない場合が多く、その結果、歯並びや歯茎に悪影響を与えることがあります。

 

『親知らずが生える時期とは?』

親知らずが生える時期には個人差がありますが、一般的には10代後半から20代前半にかけて生えることが多いです。
通常、永久歯は6歳から12歳の間に乳歯と生え変わり、15歳頃までには28本が揃います。
しかし、親知らずは他の歯よりも遅れて生えてくるため、20歳を過ぎてから生えてくることもあります。
中には30代や40代になってから親知らずが生えてくるケースもありますが、逆に一生涯生えないままという人もいます。
これは、親知らずが生えるスペースが十分に確保されていないことが原因とされています。

 

『親知らずが生えない理由』

親知らずが生えない理由

親知らずが生えてこない、または埋もれたままになるケースが増えているのは、進化の過程で顎のサイズが小さくなったためです。
現代人の顎は、過去の人類と比べて小さくなっており、その結果、親知らずが生えるスペースが不足することが多くなっています。
このため、親知らずが正しい位置に生えずに歯茎や顎の中に埋もれてしまうことがよくあります。
このような親知らずは、通常は症状が出ない限り放置されることが多いですが、時には痛みや炎症を引き起こすことがあります。

 

『親知らずが生える前兆』

親知らずが生え始めると、さまざまな前兆が現れることがあります。
まず、奥歯の周辺にむず痒さや違和感を感じることが多いです。
これは、親知らずが歯茎の下で成長し、表面に近づいているためです。
さらに、歯茎に圧迫感を覚えたり、中から押し出されるような痛みが生じたりすることもあります。
歯茎が腫れることもあり、これは親知らずが周囲の歯や歯茎に圧力をかけるために起こる症状です。
また、親知らずが生え始めると、その周辺の歯茎が白っぽく透けて見えることもあります。

 

『親知らずが引き起こすトラブル』

親知らずが生えてくると、さまざまなトラブルが発生することがあります。
特に、親知らずが部分的にしか生えない場合や、斜めに生えてくる場合は、周囲の歯や歯茎に悪影響を及ぼすことが多いです。
例えば、「智歯周囲炎」と呼ばれる歯茎の炎症は、親知らずが一部だけ露出している状態で発生しやすいトラブルの一つです。
これは、親知らずの周囲に汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすいためです。
炎症が進行すると、痛みや腫れ、さらに顔が腫れることもあり、日常生活に支障をきたすことがあります。

 

『親知らずが与える歯並びへの影響』

親知らずが与える歯並びへの影響

親知らずが正常に生えない場合、隣の歯を圧迫して歯並びを乱す原因となることがあります。
特に、歯並びが既に密集している場合、親知らずの圧力によって前歯が押し出され、歯並び全体が崩れることがあります。
このような歯並びの乱れは、見た目の問題だけでなく、かみ合わせの不良や歯磨きのしづらさを引き起こし、結果として虫歯や歯周病のリスクが高まることになります。
また、親知らずが原因で歯並びが乱れると、歯列矯正が必要になることもあります。

 

『親知らずの抜歯のタイミング』

親知らずの抜歯のタイミング

親知らずの抜歯は、問題が発生する前に行うことが望ましいとされています。
特に、親知らずが斜めや横向きに生えている場合や、周囲の歯に悪影響を与えている場合は、早めに抜歯を検討するべきです。
痛みや腫れが出る前に抜歯を行うことで、手術後の回復がスムーズに進む可能性が高まります。
また、親知らずが原因で頻繁に炎症を起こす場合や、周囲の歯に虫歯や歯周病のリスクが高まっている場合も、抜歯が推奨されます。
親知らずを抜歯することで、将来的なトラブルを防ぐことができます。

 

『妊娠と親知らずの関係』

妊娠を計画している女性にとって、親知らずの抜歯は早めに検討することが重要です。
妊娠中は、痛み止めや抗生物質の使用が制限されるため、親知らずが原因で痛みや炎症が発生すると、非常に辛い状況になります。
特に、妊娠中期以降に親知らずのトラブルが発生すると、治療が困難になるため、妊娠前に親知らずの状態を確認し、必要に応じて抜歯を行うことが勧められます。
また、妊娠中はホルモンバランスが変化し、歯茎が炎症を起こしやすくなるため、親知らずが問題を引き起こしやすくなります。

 

『親知らずを抜かなくても良い場合』

親知らずは必ずしも抜く必要はありません。
例えば、親知らずが真っ直ぐに生えていて、他の歯に悪影響を与えていない場合は、抜歯の必要はありません。
また、上下の親知らずがしっかりとかみ合っている場合や、親知らずが完全に埋伏していて特に問題を引き起こしていない場合も、抜歯しなくて良いことがあります。
ただし、親知らずを抜かない場合でも、定期的に歯科医院でチェックを受けることが重要です。
親知らずが問題を引き起こさないように、日常的に丁寧な口腔ケアを心がけることも大切です。

 

『親知らずの抜歯後の注意点』

親知らずの抜歯後には、いくつかの注意点があります。
まず、抜歯後は患部が腫れることがあり、これを抑えるためには冷やすことが効果的です。
また、抜歯後の出血を防ぐためには、激しい運動や熱いお風呂など、血流が増加するような活動は避けるべきです。
抜歯後の食事にも注意が必要で、柔らかいものを選び、刺激物は避けることが推奨されます。
さらに、抜歯後は患部の衛生管理が重要です。
抜歯した箇所に食べ物のカスが溜まらないように、歯磨きやうがいを丁寧に行うことが大切です。

 

『親知らずを抜かない選択のリスク』

親知らずを抜かずに残すことを選択した場合、将来的にいくつかのリスクが伴うことを理解しておくことが重要です。
例えば、親知らずが正しく生えていない場合、時間の経過とともに隣の歯に悪影響を及ぼし、虫歯や歯周病の原因となる可能性があります。
また、親知らずが部分的に埋まった状態で残っていると、その部分が炎症を起こしやすくなり、最終的には抜歯が避けられなくなることもあります。
そのため、親知らずを残すか抜くかについては、歯科医師と十分に相談し、慎重に判断することが求められます。

 

『親知らずがもたらすメリット』

一方で、親知らずが何の問題もなく生えている場合には、抜歯しないことで得られるメリットもあります。
例えば、親知らずがしっかりと噛み合って機能している場合には、咀嚼力をサポートする役割を果たします。
また、もし他の歯が抜けてしまった場合には、親知らずを使ってブリッジや義歯の支えとすることができる場合もあります。
このように、親知らずが健康であれば、将来的に役立つ可能性があるため、定期的なチェックを欠かさず、状況に応じた対応をすることが大切です。

 

 

『まとめ』

しかし、親知らずが生える時期や状態には個人差があり、その管理方法も一様ではありません。
親知らずが生えてくる前兆を見逃さず、適切なタイミングで歯科医師に相談することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
また、親知らずを抜くかどうかはその状態によって判断することが重要です。
抜歯が必要な場合は、早めに対処することで痛みや炎症を防ぎ、回復を早めることができます。
一方で、抜かなくても良い親知らずの場合は、適切なケアを行いながら定期的にチェックを受けることが大切です。
親知らずが原因で問題が発生する前に、歯科医院での検診を受け、最適な治療を受けることで、健康な口腔環境を維持することが可能です。
親知らずが気になる方は、ぜひ専門の歯科医師に相談してみてください。

 

少しでも参考になれば幸いです。
親知らずについてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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