親知らずは何本生える?知っておきたい基礎知識
目次
埼玉・和光市駅前キュア歯科・矯正歯科です。
「親知らずって、みんな何本くらい生えてくるの?」と疑問に感じたことはありませんか?
人によって本数が違う親知らずは、抜歯が必要になることもあるため不安の種ですよね。
実は親知らずは、上あごと下あごに左右1本ずつ、合計4本が“標準”とされていますが、全く生えない人もいます。
今回は、親知らずの平均本数や生えるタイミング、生え方の個人差とトラブル例について詳しく解説します。
自分に何本生えるのかを知っておくことで、将来的なリスクや治療の選択がしやすくなります。
結論として、親知らずは平均すると1〜3本の人が多く、4本全て生える人は実は少数派です。
『親知らずは平均何本生えるのか?』
親知らずは一般的に上下左右に1本ずつ、最大4本生えるといわれていますが、すべての人に4本生えるとは限りません。
実際には親知らずが1本も生えてこない人もいれば、1〜3本だけ生える人も多く、平均本数は2本前後ともいわれています。
こうした差は遺伝や顎の成長状態によるものが大きく、現代人は顎の骨が退化傾向にあるため、スペース不足により親知らずが生えてこないケースが増えています。
また、生えていても歯ぐきの中に埋まったままの「埋伏歯」となっている場合もあり、自覚症状がないことも多いため、正確な本数を把握するには歯科医院でのレントゲン撮影が必要です。
親知らずの生える位置は歯列の最奥にあり、清掃が難しいため虫歯や歯周病のリスクも高まります。
『現代人に親知らずが少ない理由』
昔の人々は硬いものをよく噛んでいたため顎が大きく、親知らずもきちんと4本生えていることが一般的でした。
しかし近年では食生活の変化により噛む回数が減少し、顎の発育が不十分な人が増えた結果、親知らずが生えるスペースが確保できず、本数が少ない、もしくは生えてこないことが多くなっています。
さらに、遺伝的に親知らずが存在しない「先天性欠如」のケースもあります。
生まれつき歯の種がないため、生えてくることはありません。
また、顎のスペースが足りず、横向きや斜めに埋まったままの状態になる「水平埋伏」も近年ではよく見られます。
親知らずが4本生えない主な理由
- ・顎の骨が小さくなりスペースが足りない
- ・先天性欠如による親知らずの未形成
- ・歯が横向きに埋まって生えない埋伏歯
- ・親知らずの萌出方向が異常なため歯列に入らない
こうした背景を踏まえると、現代人にとって親知らずの本数は個人差が非常に大きく、4本すべて生えるケースはむしろ少数派といえるでしょう。
親知らずの有無は、単に数の問題だけでなく、生えてくる向きや位置、周囲の組織との関係にも深く関わってきます。
『親知らずはいつ生える?年齢と前兆を知っておこう』
親知らずが生えてくるタイミングには幅がありますが、一般的には10代後半から20代前半にかけて徐々に歯ぐきの下から出てきます。
ただし、30代以降になってから突然生えてくる人もいますし、逆に一生生えない人もいます。
親知らずが生えてくる際にはいくつかの前兆があります。
たとえば、奥歯の後ろの歯ぐきにむず痒さや違和感を感じたり、歯ぐきの腫れや圧迫感、奥の方にうっすらと白い影が見えるようになったりします。
また、食事の際にブラシや食べ物が当たると痛みを感じることもあります。
これらの症状は一時的なものから慢性的なものまであり、違和感を感じた時点で歯科医院を受診し、レントゲン検査を受けることで親知らずの位置や生え方を把握できます。
親知らずが生えるサイン
- ・歯ぐきの奥にむず痒さや違和感を感じる
- ・歯ぐきの内側が白っぽく膨らんで見える
- ・歯ブラシや食べ物が当たると痛みがある
- ・奥歯の後ろに腫れや熱感を感じる
親知らずが顔を出し始めたタイミングで適切なセルフケアと歯科での管理を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
歯ぐきが炎症を起こしている場合は、親知らずの周囲に細菌が入り込みやすくなっている状態です。
放置すると腫れや膿が出る、口が開かないなどの症状が悪化することもあるため注意が必要です。
『親知らずは抜くべき?その判断ポイント』
親知らずは必ずしも抜歯が必要というわけではありません。
まっすぐ正常に生えていて噛み合わせや清掃状態に問題がなければ、残しておくことも選択肢の一つです。
ただし、以下のようなケースでは抜歯が推奨されます。
親知らずが斜めや横向きに生えて隣の歯を圧迫している場合、虫歯や歯周病を引き起こしている場合、繰り返し炎症や腫れを起こしている場合は、早めの処置が望ましいです。
20代までに抜歯を行えば、顎の骨がまだ柔らかいため比較的容易に対応でき、術後の回復も早い傾向があります。
逆に30代以降は骨が硬くなり、抜歯が難しくなるケースがあるため、歯科医師の判断に基づいて最適なタイミングを見極めましょう。
『自分の親知らずの状態を知ることが第一歩』
自分に何本の親知らずがあるのか、どのような位置に存在しているのかを知ることは、将来の口腔トラブルを予防する上で非常に重要です。
親知らずは一見すると問題がないようでも、歯ぐきの下で他の歯に影響を与えていることがあります。
レントゲン検査では、見た目では確認できない埋伏親知らずや、隣接歯への圧迫、炎症の兆候なども発見することができます。
親知らずの有無や本数は人によって異なり、完全に生えてくる人もいれば、半分だけ顔を出して止まる人もいます。
年齢や体質だけでなく、生活習慣や骨格によっても異なるため、自分に合った判断を歯科医師と相談しながら進めていくことが大切です。
『まとめ』
親知らずは最大4本生えるといわれていますが、実際に4本すべて生える人は少数派です。
平均的には1〜3本の人が多く、まったく生えない人もいます。
親知らずの本数や生え方には個人差があり、レントゲンを撮って初めてわかることも少なくありません。
正確な状態を把握するためにも、定期的な歯科検診を受けることが大切です。
痛みや違和感がある場合は放置せず、早めに専門医へ相談しましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

河野 太一 | Taichi Kawano
明海大学歯学部を卒業後、埼玉県の開業医として勤務。その後、
三鷹駅前デンタルオフィスで勤務し、
荻窪駅前デンタルオフィスの院長に就任。
2020年、和光市駅前キュア歯科・矯正歯科の院長に就任。
【所属】
【略歴】
埼玉県・和光市駅前親知らずの抜歯なら
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